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[見える化」を成功に導く
「見える化」のたとえにトヨタ方式の「アンドン」がよく使われます。「見える化」の本質は決して新しいものではありません。
具体的には「問題を意識的に顕在化させ、自律的に問題解決活動を進める」ということです。
単に「見える」のでなく、見えたら行動する、その成果を検証する、さらに改善することです。
こうしたサイクルをシステムとして回すことが本当の意味での「見える化」です。
「見える化」のコンセプトは、現場で顕在化した問題を自律的に解決するため、Plan,Do、Check、Actionを継続してを行うことです。
[見える化」を成功に導くには、現場の動きを優先します。
そのため、問題や意見を言いやすい組織をつくり、解決困難な問題の報告があれば、上司、同僚が協力して解決していく企業風土にしていきます。
また、今の局面だけにとらわれるのではなく、「見渡し力」をもつ必要があります。
現場から情報、他の人から意見、経営の指標に対し、全体を見渡したうえで、感だけの判断ではなく、論理的な見方をします。
現場から情報、報告についてPlan,Do、Check、Actionのサイクルを回し続けます。やりっ放しでは単に「見える」だけになってしまい、経営の改善にはなりません。
自社の経営施策や現場の取り組みついて絶えず総括し、再び新たなアクションを起こします。また判断ミスをトレースし、それを踏まえて的確な結論を出していきます。
不確実性のもとでは判断ミスをしても、誤った考え方を検証、学習し、次につなげます。
また、「マネジメントの見える化」は社員のモチベーションアップになり、そのことで自律した強い組織へ貢献していきます。
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