■ ターミナル・サービスの仕組み
ターミナル・サービスを稼働するサーバは、アプリケーションをサーバ上で実行して、クライアント(端末)に画面情報のみを渡して、マウスやキーボードなどの入力データのみを受取る。クライアントは画面の表示や操作の機能だけである。 例えば遠隔地でターミナル・サーバと通信で接続して使用しているとき、あたかも、社内でクライアント・サーバ方式で動いているクライアントを操作するような感覚で、サーバ上のアプリケーションを操作できる。 また、複数のクライアントから1つのターミナル・サーバに同時に接続して、アプリケーションが実行できる。その場合も、ユーザーごとにセッションが分けられ、別々のWindowsデスクトップになる。  また、ターミナル・サービスでシステムを運用しているとき、アプリケーションはサーバに格納されているため複数バージョンからなるクライアントのアプリケーション環境を共通化できる。 クライアント管理が困難なのは、各クライアントへのアプリケーションの配布とそのバージョン管理が必要なためであるが、このよなリモート・デスクトップを使えばサーバで管理されたアプリケーションを複数のクライアントで共通して利用できるようになる。 アプリケーションはサーバに1回だけインストールすればよいし、バージョンアップする場合でもサーバのみ変更すればよい。 注:MetaFrameと比べて機能が劣るため、接続できるクライアントは5台までと想定したほうがよい。

本部のサーバと営業所の端末はサーバ、クライアント方式で接続していた。そのため、本部と営業所間の回線はサーバと端末間ではデータ、命令コマンドが大量に流れていたため、営業所の端末処理は遅くなり、急いでいるときはイライラすることがよくあった。

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