中小企業システム構築の進め方


■ 目 次


No.74 コミュニケーション(12/10)
No.73 マニフェスト(11/26)
No.72 今年の阪神タイガース(11/12)
No.71 付加価値(10/30)
No.70 ジャムの効用(10/16)
No.69 賞味期限(10/2)
No.68 渋滞に出くわして(9/18)
No.67 お客様からのアイデア(9/4)
No.66 近所の豆腐屋さん(8/28)
No.65 自然界から学ぶ(8/12)
No.64 最近の旅行ツアーから(7/30)
No.63 企業の盛隆は教育から(7/16)
No.62 部下のやる気はトップ次第(6/25)
No.61 仕事は対等な関係で(6/11)
No.60 一流選手の行動(6/4)



No.1〜No.59(バックナンバー)はこちら

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■ コミュニケーション


コミュニケーションのまずさの原因で仕事上ぎくしゃくすることで よくある。非常に奥が深い言葉である。
コミュニケーションがうまくいくかどかうで会社の部、課で能率、やりがいまで影響してくる。ましてや対外的なことでコミュニケーションを無視して出来上た仕事は使用する人から不評を買うことになる。

先日、NHKの難問解決!ご近所の底力という番組で上司、部下とのコミュニケーションがうまくいかない事例を立て直す改善策を視聴した。部下が上司に報告書を提出して、その報告に問題があったとき、上司が「このようなことが分らなかいのか」と怒鳴りちらしていた。
そう なると部下は問題点がいきさつなど、何にも言えなくなり貝のようになる。これはコミュニケーションではなく、上司が期待した報告ではないため、怒ることで自分の気をはらしている。また、上司は部下が怒鳴られて、なにくそと見返してやるいう意気がでると思っている。

上司の思いは錯覚で、部下は萎縮して、また報告して怒られるだけと思い込みうわべだけの報告になる。上司は気をはらしたつもりが、冷静になると悪いことをしたと反省心が湧いてくる。そのお詫びをかねて退社時、部下に酒にさそう。怒られた部下は気がめいているためついてこない。

コミュニケーションがとれる上司は部下が報告してきたとき、おかしな個所があると、その個所がどのような過程で発生したか聞き出 す。その過程を聞き、部下が問題を理解できたら、君ならどのよう に解決するかを問う。
上司と部下でのコミュニケーションは、部下が問題を解決する方法を見つけ出す支援をして、自主的に仕事をするように行なうことである。

コミュニケーションを図る工夫が某県庁で行なわれていた。オフラインミーテインフの名称で大きな円状にイスに座り、らふなスタイルでたわいないことをしゃべる。
たとえば日曜日には必ず釣りに行っているとか、帰宅後犬のせわで大わらであるとか。
このように自分のありのままを同僚や上司と打ち明けあうと近親感がわき本音がいいやすくなる。一見むだなようなミーテングであるが、このことでお互いの本音の部分が見えてきて、コミュニケーションが充実する。

夜にコンビニの近辺でたむろしている若者を補導するときも、このような場面が見受けられた。
彼らは道に座りだべている、その場所でコミュニケーションをとるには、かれらと目線を同じ位置にして座り、徐々に悩みを聞きだしていく。そうするうちに打ち解けてきて、彼らの抱えている悩みを言い始めるらしい。
コミュニケーションは対等な立場になり、お互いが相手を認め、信頼しあえてこそ成立つことである。

ITの分野でもSEとお客様が打合せなどで、お互いが対等になっ て、信頼関係ができて構築したシステムはお客様に使い勝手がいいものになる。そのため、SEはお客様の状況を正しく把握することが大切な要因である。

本音の状況を把握するためには、相手の立場を尊重して、コンピュータの専門用語は分りやすい言葉に置き換えてお客様と会話する。
コミュニケーションを意識したSEが設計した仕事はお客様が理解しやすく、問題がおきても対処がしやすくなっている。そのようSEは現場などを調査してお客様の意図が理解できているので構築したシステムはお客様が構築したがごとく思わしている。

■ マニフェスト

先日、衆院議員の総選挙があった。特にひいきの候補者はいない 「誰に投票しても世の中は変らない」とあきらめているということ をよく耳にする。
従来の選挙は後援会や支持母体といった身内の政策をおこなってきた。無難な政策しか掲げない。党の公約や首相の方針があっても候補者は個人の公約をして戦ってきた。

会社でもお客様が緊急の仕事を担当のSEに依頼してきたとき、忙しいからその仕事ができないと判断して伝えることがある。
依頼を受けたのは会社である。会社としてできる、出来ないを判断することと同じである。

政治家個人のばらばらな政見や人柄を判断して投票していた。個人的利益の主眼になり、国民の代表として意識が薄れていた。政府が決めたことが総務会という全員参加型意思決定をして責任の所在が 不透明な傾向であった。

先回の総選挙はマニフェストを掲げた政策を競う選挙であった。 自民党か民主党を選ぶという選挙ではなくマニフェストを掲げた選 挙は日本の政党政治の体質を改善することである。
マニフェストを掲げて選挙をおこなうことは政権の座につけばそれ を実現することである。実行しなければ、次の選挙では政権が取れなくなる。

マニフェストで問題になるのが公共事業である。たいがいは削減の 方向だ。投入した公共投資が以前にくらべて波及効果がすくなくなった。

効果の測定でこのような話しがある。地方の道をつくるには国土交通省は道路幅が7メートルの2車線でないと原則として国の補助がでない。山間地域では狭い道路を改良するとき2車線と1車線を組み合わせた1.5車線が費用がやすくなる。

このことなどが改善すれば公共事業の費用が抑えらる。国、地方の税の管理が問われている。
会社でも机上で考案した案だけで、現場の状況を把握しなければ、大概は動かないシステムになるのと同じである。また、公共事業に期待するのは、それに従事している人が多いことと思われる。経済を活性化するには生産性、有益性のある産業に人を転換することである。

公共事業に従事している人をすぐに他の生産性のいい仕事に就かすには時間とその人の意識改革、努力が必要である。
ある県では林業に転換させて、公園、森林の整備をして観光などに役立てている。

雇用の問題も大きなテーマになっている。失業の要因は生産技術や生産構造の変化にあわせて、就業者の配分がうまくいっていない。

企業がもとめるものと求職者の持っているスキルに差異があると言われている。この差異をなくすには企業が求めているスキルを修得することである。面接などで公共機関で修得した人をみかけるが、期間が短かく、実務にそくしていない。
あまりにも教科書的な訓練で終わっている。

実務の訓練が難しいのであるなら、政府が費用を負担して企業で訓練してもらう制度があればと思う。
人的資源の配分を有効にすることが景気の回復にもつながる。

このような具体的な政策を打ち出しているマニフェストに関心をもちたい。

自民党は政治の役割は努力した者が報われる社会にする。米国型の市場主義、公的機関の関与より個人の活性に重点をおく。

民主党は国民の不幸、人々の不幸を最小化する。自立した個人は自 由に活動して、病気、貧困の対策は政府が大いにかかわる。第三の道の志向である。

今後の選挙では与党はマニフェストの実績を評価される。野党は与党の実績に対して論戦をおこなう。その実績を国民がメデアを通じて出来た、出来ていないを判断する。その結果次の選挙はどの党に選択する。いやおうなしに関心をもつようになるだろう。

国民は与党の政策実行に意識するよになれば、国を動かしていると いう感覚がでてくる。このことでのマニフェスでの選挙が時代をかえる予感がする。
会社でも年間の目標を掲げて、その目標を部、課、人までおろしてPLAN、DO、SEE、CHACKを行っていることと同じこと。

■ 今年の阪神タイガース


最下位が常連の阪神タイガースがあれよあれよという間に優勝した。確率から6年に一度は優勝できるはずである。それが18年経過し て優勝したことには、これまでに大きな原因があったと思われる。

今まで、球団は優勝すれば、選手の年俸が増え、活躍した有名選手を補強すれば赤字になるという発想があったようだ。1973年マジック1になり阪神中日戦で、球団は登板する当時最強の投手に「中日には勝ってくれるな」と口にしたという噂があった。
結果、その試合に負けて、最後の試合の阪神巨人戦でも負けた。 そのとき、甲子園でファンが騒動を起した。その年は巨人が優勝した。

企業の盛衰はトップの方針、行動で決まることがよく分かる。
そのような体質を変えるため、星野監督は勝つ野球を何度も口にして、それを実践で行っていくうちに、勝ちたいという気持がメンバ ーに浸透していった。そのことで1点差の勝ちや逆転で勝利した試合が以前に比べて多くなった。
また、優勝を争うのだという気持ちがあれば、敗戦から何かを学び、 次の戦いに生かそうと繰り返し言いつづけてきた。そのことで今年は連敗する回数が少なくなった。

人はだれでも失敗はする。その失敗からいい教訓を学ぶ組織体制の会社は発展することと同じである。
大組織、中央、巨人などに象徴されるものに対する反骨心をあおり、巨人には目の仇のように戦い、他球団にぽろっと負けることがよくあった。 また、会社でもエリートとして邁進している人ではなく、なにかの はずみで横に外れているが、あきらめずにやっていけば、いつかは 何とかなるのではないかという人などに共鳴した。今年はどの球団でも勝てば1勝にはかわりがないと、柔軟な思考で 戦っていたと思われる。

小さい会社でも顧客として大きな会社と同じ収益があるなら、同等のサービスをすべきであると暗示している。 今年の特徴はチーム内に大黒柱がいないのに強くなった。それは金 本選手が赤星選手がの盗塁し助けるため、ホームランを狙うより確 実にランナーを進めるようチームプレーに徹した。

各自が自分だけの能力では、大きな仕事をするには無理があると理解して、他の人の力を借りて仕事する組織はより大きな仕事ができる。
捕手の矢野選手は中日時代には星野元監督からトレードされ阪神にきた。その阪神に監督がきたとき、「矢野選手を使う」と宣言してを信頼をとりもどしやる気を出させた。
また、今岡選手は野村前監督から「覇気がない」と干されていた。監督は「今なにをしてほしいか」、「ミスをしても遠慮するな」と絶 えず声をかけた。その後、首位打者になった。

社員を信頼して仕事を任すと能力を発揮する。その結果、阪神はグッズの販売でも18億以上の売上があり、近畿圏でも1500億円、UFJ総合研究所は全国で6000億円の経済効果があると想定されるほどであった。

会社でもトップの方針は明確に示され、社員がその目標を意識し日々の活動で、成果を実感していく喜びを感じる仕組みになれば、ま ちがいなく収益は向上し、働きがいが湧き社員はいきいきしてくる。

■ 付加価値


あるコンサルタント会社から手紙が届いた。宛名は手書きで、また 裏面の郵送元も手書であった。このような手紙をもらうと、非常に 興味がわき早速、手紙の内容を確認した。

最近は宛名は印刷されているか、シールを張付けている。封筒も会社のデザインされたもので、大概は宣伝または連絡文書などと予測できる。だからこのような手紙は意外に興味が注がれる。
内容は「弊社チェーンに受託開発ソフトウェア業で参加可能な経営 者の募集」と強調文字の文面があった。そのことで面談の依頼となっていた。
話を聞いてみても面白いと思い面談を申し込む。

若い人が来社した。外食産業、美容院、印刷業界などのコンサルをしているとのこと。概要を話し終え、会長の講演ビデオを置いて帰えられた。
後日、そのビデオを見る。面白いヒントになる事項があった。それは指導している会社で大きなカラーのチラシ(A0版クラス)を原価約1,500円で作成できるようになったことである。
以前は一枚だけを作成するなら30万円〜40万円していたとのこ と。これなら売れると確信して、飲食店などに販促として一枚2万円ほどで売り歩いた。 ただし、一枚当り粗利益2万円弱として、月に50件以上売り歩かないと商売にならない。毎月50件以上売ることは至難のわざであることが判明した。
ただ単にポスターを売るのでなく、販促として売上アップさせる道具として、その使用方法を指導することで、コンサル料をもらう方法を検討した。そのため、ターゲットの飲食店の店構や、立地、人の動きを調査した。すると、8人のグループが店の前で立ち止まり、入らないで立ち去ったことを観察した。

客単価が3,000円なら24,000円の売上になり、月25日の 営業なら60万円/月の売上を逃がしたことになる。
そこで、この人数で一緒になって食べる場所があるか。子供ずれで食べるレイアウトになっているか。二人だけでゆっくりと話しながら、食べる雰囲気になっているか。

店内の雰囲気、レイアウト等をポスターで店の前で表現できるようする。そうすれば、お客様は躊躇なく、安心してドアを開けて入ってくると提案する。
また、その店がどのような料理を売ろうとしているのが、目につくようにポスターでうまく表現した。店が通りから見てめだたない位置にあるため、お客様は通りすぎてしまう。ポスターをお客様の目に付く位置に立てることを指導した。

このように、ポスターをただ単に売るのではなく、販促の手段としてポスターの使用方法指導する。そうすると1件当り約2万円売上が約60万円の売上となった。
その道具の活用を教えることで付加価値が付く。飲食業界(外食産業、飲料も含む)の日本での売上は約28兆円で、店舗数は約80万店、従業員は約400万人、自動車、自転車産業は約17兆円とのこと。
外食産業は中小企業のあつまりで寡占化がおきていない。その産業にコンサルとして参入することで収益をみこんでいる。

IT業界でも単にパソコンを導入して便利になるのではなく、具体的な効果を提案するソフト会社を選択する。そして提案の内容が総論ではなく、求めていることに対して解決方法が示されているかをチェックすること。

■ ジャムの効用

先日、NHKの「ためしてガッテン」の番組で、ジャムの驚くべき効用について放映されていた。ジャムの利用としてはパンにつけるかヨーグルトに混ぜるぐらいが一般的であると思われる。
ジャムを食材の調味料として意識するこはすくない。料理を試食した際、この料理はおいしかったと感じるときは苦味、酸味、うまみ、甘味、塩味がほどよくミックスされて、独特なコクと香りがただよ っていると言われている。

この番組では醤油、味噌などにジャムを混ぜて、おいしい味をつく りだしていることを紹介していた。ある食材にジャムと味噌をミックスして、番組に参加している人が試食していた。
するとジャムが混在していることが分からず、いつも想定している 味にくらべておいしいと感想をのべていた。

わが家でも早速、みそおでん(関西風)のタレを味噌とジャムで砂 糖を使わずに作った。以前作っていたタレと大違いでコクのある甘 さが加わって、あごが落ちるとは言わないまでもそれにちかい味に なった。

会社の中でもジャムのような人はいる。その人だけでは頼りがいが ないが、他の人と協同で仕事をすることで1プラス1が2ではなく、 3とか4になることがある。ITの世界でも30年前ほどはデータベースという概念はなく、プログラミングでデータ処理とデータベースらしきことをすべて行った。
そのため大そうなことはできず、検索、作表などをする際はデータ をソート(データの並び替え)して、検索、作表するなど現在のデ ータ処理時間からは気の遠くなるようなことをしていた。

その後データベースの機能(オラクル、SQLサーバなど)が作られて、データを処理するプログラムと一体化することで、データの検索、保存、多目的な処理が簡単にできるよになった。
また、表計算ソフトが登場してきたことで、データを自在に思考を しながら加工ができる。ただし、表計算ソフトにデータを入力していると、入力に時間がかかり、入力ミスが発生して、その修正にまた時間がとられる。それを解決するため、ODBC(*1)というミドルウェア(*2)の総称で呼ばれているソフトが登場してきた。

データベースからODBCというソフトを介在させると、目的としたデータだけを表計算ソフトに取入れることができる。データベ−スとODBCと表計算ソフトを組合わせることで、表計算ソフトへのデータ入力がなくなり非常に便利になった。
このように、個ではそれほどの能力がなくても、お互いが融合して 大きな力になることがある。経営も各個人の潜在能力を正確に握把して、個人と個人の連携を再考して、仕事にあたらせれば意外な能 力を発揮する。

7つの習慣の1つに”相乗効果を発揮する”と言われていることを 再認識したい。

*1 ODBC Microsoft社によって提唱された、データベースにア クセスするためのソフトウェアの標準仕様。各データベースの違い はODBCドライバによって吸収されるため、ユーザはODBCに定められた手順に従ってプログラムを書けば、接続先のデータベースがどのようなデータベース管理システムに管理されているか意識することなくアクセスできる。(IT用語辞典より)

*2 ミドルウェア OS上で動作し、アプリケーションソフトに対してOSよりも高度で具体的な機能を提供するソフトウェア。OSとアプ リケーションソフトの中間的な性格を持っている。(IT用語辞典より)

■ 賞味期限

食品の品質表示の一つとして賞味期限が付くようになり、買物の際、日付を確認にしながら購入している行動をよく目にする。その日付 までに賞味しないと、本来の味を保証できないとのことである。
一部の業者では賞味期限が過ぎると、廃棄処分をするらしい。それとは逆に賞味期限のラベルを摩り替えて問題を起こした企業もある。味覚はその人によって違うらしいが、味、品質の劣化は酸化がはじまるためと言われている。

明治乳業は牛乳の酸化を遅らす加工を施して、おいしい牛乳という商品名をつけている。そして他社の牛乳と差別化をして少し値段を高くてもよく売れている。

ところで、自由民主党は賞味期限がきれていると評論家が言っていた。高度成長時代では政官財が連携して、中央の指導によってうまく機能した。高度情報化時代では消費の多様化や、広く一般の人々まで情報がいきわたているので、一極集中ではなく多様性、税の移管を含んだ地域の自律性をうながす分権的なシステムに移行することが求められている。
中央で決めたことが全国一律に適応することはありえない。かって 流通業でナンバーワンであった量販店は効率を追求して、この方式で売上高がトップになった。

しかし、利益は思うように上げられな くなり、国の支援を受けている。小泉首相は”構造改革なくして景気回復なし”などのワンフレーズ が心地よく響くためか、高い支持率を維持している。 これは自民党内で郵政事業、道路公団の民営化を断行することを宣 言していることで、あたかも抵抗勢力(悪役)を懲らしめている劇画 に映っていることで鮮度が保たれているのか。

前例がないからとか、したことがないからなどと言い出している人 また、管理職レベルの人で、部下にでもできる仕事をして満足している人は賞味期限が切れかかっている。
自分にしかできない仕事に邁進している人は、食品でいうと酸化が進行していない、おいしい食品である。人の意見をよくきき、柔軟な思考であたらしい仕事に挑戦することに意欲があれば、いつも旬の人である。

ITでもシステムが賞味期限を過ぎてないかを判断する必要がある。ハードが古くなったのではなく、システムが経営をする上で支障なく、意思決定できる資料などがタイムリーに作成されているかどうか。

例えば、商品の分類が現在の商売から見て、適切かどうか。商売に必要な資料がシステムから作成してから、再度手作業で集計をしている。一部の得意先からの注文がインターネット経由になっているが対応できていない。
販売システムのデータから再度経理ソフトに入力しているため、月 次の利益を確定するのが翌月の中旬である等等。このような調査をしてみることも経営の改善としての手段である。 また、システムだけではなく人材の賞味期限も検討する。

期限切れが近い人には、本来しなければならない仕事の内容を理解してもら い、それを達成するためのスキル、方法、考え方などを話合う必要がある。

■ 渋滞に出くわして

神戸市北区のお客様訪問のアクセスは、神戸の市街から平野という地域から昔から有名な有馬温泉に通じている有馬街道を利用する。
北区は六甲山の北に住宅地、一部は商業地域として開けてきて、現在でも人口が増加している。また、六甲山が間にあるため、神戸市の市街地との交通網は限られている。
午前は北区に開けた住宅地から通勤などの自動車が一斉に市街地に下ってくる。そのため、午前中の下り線はいつも有馬街道は渋滞している。逆に、午前中は北区方面へは渋滞はない。だだし、夕方に なると帰宅の車で大渋滞になる。 この日は午前中に北区のお客様の訪問があったので、予定どおりの 時刻に会社を出発した。

平野から有馬街道を入ってしばらくすると 意外にも渋滞に遭遇した。そのとき不思議なことに北区方面から自動車は少なく、すいすい下ってくる。なぜだろうと車の中で思案しながら、この状況なら30分ぐらい遅れるにちがいないと、携帯電話でお客様に遅れるお詫びを伝えた。
少し進んでは止まりしながら進む。そうこうするうちに原因を引き 起こしている個所に突き当たる。有馬街道は川に沿って山間道を整 備した自動車道であるが、がけ崩れの恐れがある個所を鉄骨などで 塀をつくる補強作業をしていた。 そのため、上下で2車線のところを1車線にして交通整理の人が交 合に自動車を通していた。それをぬけると、すいすいと走れた。
しかし、今度は反対車線の下りの車が延々とつらなっている。この 時間帯は反対車線のほうが交通量が多いため、行けど行けども車の列が続いていた。 この場所で午前中の時間帯に工事をすると、交通事情を知っている人ならこのような状況になることは直ぐに分るはずである。

渋滞が ガソリンなど無駄な使用、道路沿線の公害、精神的な苦痛と時間に 遅れることによるビジネス損失が発生する。作業員に割増金額を支払って、照明機器の準備、夜間工事(地域がら可能)をすることで問題点は解決する。ガソリンの無駄、大気汚染公害、ビジネス損失などは工事の作業員の割増金額と比較になら ないと思う。
このような状況は日本のいろいろ場所で起きていることが想像できる。公的機関の一部が民営化の方向として政策課題にあがることがうなずける。

この逆の例では、宅急便はその日に受付けた荷物は大概の地域には次の日に届く。これを可能にしているのは、夜間に空いている高速道路などの使用と夜間時間も活用して荷物を運んでいるためでいる。

ITでも技術に卓越して、相手のことをよく理解できるSEはお客 様がシステム故障等で問合せがあると、そのシステムが止まること によるお客様の損失、いらいらする精神的な苦痛を思いやる。ソフト会社の選択の一つとして技術だけではなく、人間味のあるS Eを見極め、緊急時の対応の仕方を考慮することが重要なことである。

■ お客さまからのアイデア

得意先での訪問の折り、経営者、幹部の方とお話をさせていただい ていると、作家吉川英治が常々、口にしていた有名な言葉”われ以外皆わが師”が実感として湧いてきた。
携帯電話はいつでもどこでも相手に情報をつたえることができるの で、爆発的に普及した。現在では写真まで撮れ、瞬時に相手に送信して、自分の現在の状況を臨場感をだしながら伝えることができる。現在,携帯を持っている人ならそのよう使用はしているはずである。
その携帯電話を経営者とお話をしているとき、なるほどという使用 方法を耳にすることができた。

たとえば、街を歩いているとき、街で状況を観察して、ふとあるヒ ントが浮かんだとき携帯電話を取り出し、そのヒントを携帯に打ち 込み、その文書を自分のメールアドレスに送信する。 そして帰社後、自分のパソコンでメールを開きその情報を整理する。 また、打合せ、会議などがあると、その時間の20分から30分前に時間をセットして、マナーモードで感知して、打合せ、会議などの準備にはいる。
私的な使用では仕事の都合で夕食を外でするときは、家族あてに夕食要らないとメールをしておく。夫婦円満にする手段の一つある。

街中でアイデアを思いついたとき、紙にメモをするが常識であった が。新しい道具がでてきたとき、メーカーが説明書で記述した使用では なく、すこし異なった使用方法が仕事をする上ですごく便利になることがこの話でよくわかる。
この経営者がこの道具の機能から経営上、必要にせまって発見したと思われる。 トヨタのかんば方式の生産管理はスーパーの商品発注方式をヒント にしたこととも似ている。我々はある道具を別の角度から見るともっと面白い使い道があることをある中堅の会社の部長のお話から分かった。

中小企業では従業員の勤務管理はタイムカードが主流である。大企業では磁気カードと磁気カード読取装置、パソコンネットワークで行なっているが。

タイムカードではそのデータをパソコンに入力する手間がかかる、また入力データとタイムカードのチェックが必要である。そのためどこも悩んでいる。そのため社員に磁気カードをもたせて、会社の入り口に磁気カード 読取装置を設置しパソコンと連動するには費用がかかる。
そこで、入口に古いパソコンとバーコード読み取り装置をおいた。 社員NOをバーコード出力してパソコンの横に置いた。社員は出社すると以前はタイムカードを押すかわりに、社員NOのバーコード一覧から自分のバーコードにバーコード読み取り装置を当てるだけでよい。
そのデータにパソコンの時間が自動的に付加されてサーバに蓄積される。アイデアマンの部長が経費の制約のなかで考案して、自社で構築したシステムである。

我々は既成にある道具をメーカが作成した機能のカタログを見て、その機能にあう利用方法を考える。バーコードとバーコード読取装置は倉庫から商品、部品の出入やスーパ−など商品の売上処理を想定する、少し横からみると人の出入管理もできる。他の人の話、行動を観察しいると何かしのヒントがあり、自分の成長にもなりそうだ。
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■ 近所の豆腐屋さん

近所の豆腐屋さんから防腐剤が入っていない新鮮な”きぬこし”を毎日夕食に食べている。
しょうがのたれにしたして口にいれると、冷たくてほのかなダイズのなめらかな口あたりの甘みと、たれの苦味が口の中にひろがり、 その瞬間は仕事の疲れを忘れさせてくれる。

1986年イタリアでファストフードが広がり、地域の食の文化が壊れると危機感から、いつでもどこでも同じ味を提供するという食の画一化の反対運動が起った。ふだん漠然と食べている食材、料理を再度じっくり見つめ直そうというスローフード運動である。

ファストフードが若者の簡単な食事として定着しいるが、子どもの アレルギーなどで問題になっている
子供の頃にいろいろ食べ物を舌の先で甘味、左右ですっぱさ、奥で苦味をあじわいを脳に伝達して舌の感食を発達させる。子供の頃の味覚が大人になってひきつがれる。この食感がにぶくなっている。
若いとき、困難な仕事で苦しい壁を乗り越え、それを克服した達成感を味わう経験が沢山あるか、少ないかでその後、仕事の取り組みの違いがあるのと同じである。

現在の食材は日持ち、運送での劣化を考慮して、例えば”きゆうり” は”かぼちゃ”の木につぎきをして皮を厚くしているとのこと。昔 は食事は家庭の食卓でするものであると思っていた。現在は効率、 時間の都合で外食の比重がふえている
効率を追求するとおもわぬ副作用が起こる。牛は牧草を食べて成長をする。なのに、もっと速く成長させるため、骨と肉をまぜた肥料を与えた。そうすると牛がBSEという奇病にかかり、その牛の肉をたべた人は脳が萎縮して死んでいく病気になり、大きな社会問題になった。

消費者は食材がどのように作られ、だれが作ったかを知る権利がある。そのため、最近では、スーパーでも食材の作った人の写真がはられている。
食の味は十人十色である。また、舌の感触は言葉では表現しにくい。

システム構築でも作るひとの感性で微妙な違いがでてくる。例えば、商品コードを入力して、そのコードが商品台帳にないとき、単にエラーとして、商品コードの欄にカーソルをとどめるだけにする人。 分りやすい位置のコードがありませんと再入力してくださいと表示する人。
また、商品コード以外も大分類コードで入力すれば、その該当の商品一覧を表示して選択入力するさせる人。さまざまである。

ある有名なシェフは本当においしいものは硬くて、苦い。やわらくて、 甘いのではないと言っている。
これは困難な仕事ほど、それを達成したときの充実感を味わうことと同じでる

食材の流通は生産者がJAなどと通うじて、卸市場にもちこみ、そこで仲卸、販売者から消費者にわたる。生産者と消費者が直接取引はインターネットもあるが、地域のある場所で生産者があつまり消費者に販売している個所が13000箇所もある。

システムの構築も規模の都合で、ゼネコンと同じように、1次下請 、2次下請、3次下請と階層になっている。生産者の顔をみえるた めにも、この制度の改革が必要である。食材を料理してただ美味し いだけのではなく、その食材がどこでつくられ、どのようにして、だれがなどの情報を伝えることが食卓をもっと安全においしくする。
食感をきたえるには”さんま”がいいといわれている。内臓は苦味、 身には甘みがある。
依頼者はシステムの品質を分かるために、ソフト会社が品質を十分に伝えてくれる会社を選別することである。

■ 自然界から学ぶ
NHKの番組で「ほ乳類大自然の物語」というタイトルの10回シリーズを見た。生存を賭けた命がけの行動、知恵の戦いだあった。

バッファローが群れて行動している中で、ハイエナは集団で弱そうなー匹のバッファローを追いかける。辛抱強く、追いかけて相手が疲れて、根負けしたところを何匹かのハイエナがかかていく。
連携プレイしながらハイエナはようやく大きなバッファローを仕留める。

中小企業が大企業を相手にして、商売をするときの見本が自然界にある。中小企業は得意分野を持った集団になり、ニッチな分野に辛抱強く、切り込んでいけば大企業と対等に競争できることをハイエナが教えている。

例として、中小企業の物作り集団をネット上で集め、受発注のやりとりを行っているNCネットワーク(http://www.nc-net.or.jp/)は参考になる。

また、ハイエナは子供を産むのは集団を統率するオス、メスに限りられている。面白いことに、他のオス、メスがその子供を乳、えさを与えて育てていた。

新卒者などが早く仕事を覚えて、一人前になってもらうため、会社の先輩諸氏が一丸となって指導、訓練しなさいと暗示しているように思う。

草食動物が密林で沢山の植物を食べていた。植物も自衛ため刺や毒を持ったものに進化している。草食動物は生存のため、間違って、毒の植物も食べることがある。
草食動物はいろいろな物を食べ、毒の植物を食べ過ぎないよう摂取量を減らす工夫をしている。また、毒を中和する泥を池で見つけて水と飲んでいる。

企業が進出しようとする分野が、リスクが大きからと回避していくと、だんだん自社のできる分野はどんな企業でも簡単に製造や販売できるよになる。その結果、価格競争に巻き込まれ、収益があがらなくなり次第に衰退していく。

リスクに挑戦して、それに出くわしたとき、リスクを克服する行動ができる会社は強くなる。

ほ乳類で空を飛ぶこうもりは始めは木から木へと飛び移り、昆虫などを食べていた。このような行動を繰り返しているうちに、手に膜ができ次第に前身が進化して飛べるよになった。
暗闇でも超音波を発しながら、蛾などの昆虫を自在に捕らえらるようになった。

向上心を持って、目標にたいして努力をすれば必ず、成し遂げられらることがこの進化でわかる。自然界の法則には、人の成長、企業の進化させる上のヒントが沢山ある。

新幹線のぞみは時速300km以上でトンネルに入ると、反対の出口で大きな爆発音がする。爆発音がトンネルの近くの住民に迷惑がかかる。これを解決するため、いろいろな思考、実験をしたが思うような効果がでなかった。

暗中模索しているとき、カワセミが水中に突入したとき、水しぶきがほとんど起きないことを観測した。のぞみの先端があのような異様な形になったのはカワセミの行動にヒントがあった。

人間が進化した大きな要素は道具を使えることであった。始めは石の鏃、火、から始まり蒸気機関車、電気などを活用して、時代の流れを変革したきた。

現在ではコンピュータが人の暮らし、会社の経営の道具として不可欠になった。そのコンピュータは機能、使用方法等でめまぐるしいほどの変化が起っている。時代をかえるコンピュータを年配だからわらないと、言うようでは若い人の指導が難しくなる。勇気、根気をふるいたたせて修得したほうが時代を読みやすくなる。

■ 最近の旅行ツアーから

新聞の広告を見ていたら、北海道2泊3日で3万円と大きな広告が目にはいった。それも北海度へのは飛行機で往復であるとホテル、旅館での朝,夕の2食付である。

行程は富良野、層雲峡、知床岬、摩周湖、阿寒湖、納沙布岬など盛りだくさん観光地をめぐることとなっている。たしか大阪東京間の空航料でも片道13、000円以上はする。観光もおおいに楽しみがあったが、東京大阪間往復代ほどで北海道2泊3日の食事、バス、飛行機代を捻出して、どのように採算に乗せるのかも興味をひかれて参加を申し込んだ。

旅行会社から参加証明書と夕食時、オプションとして”かに”など特別追加料理A、B.Cランクがあります、特別料理はいかがですかと追加注文の催促文が添付されていた。

なるほど、一部はこのようにして利益の捻出していくのかと。ただし、これだけでは到底、全行程の費用に足しにならない。

そうこうしていると当日のなる。飛行機は大阪から羽田経由である。
なるほど大阪羽田間の飛行機の乗客の込みを計算して飛行機会社と交渉している。羽田から千歳も同じ方法である。団体と飛行機の経路で料金は半額から1/3以上の値引きになっているのか。

千歳からバスである。バスに乗込むとガイドさんが早速、バスが目的地へ運行にしてくと同時にその地域の説明に入る、走っていると、その地域の道の駅にあたるようなところで止まっていく、大概、みやげ物の売店があり、観光客はなにがしの買い物か飲食をする。

なるほいど、このようにみやげ物の売店のタイアップもしているのかと推定できる。バスの移動時間が長いので、トイレをかならず済ませるとのこと、そのためトイレでは女性は出発の時刻をきにしながら、長い列をなしている。

観光地でのトイレを設計するとき男性、女性用面積を単純は1/2ずつにするのではなく、行動様式による面積配分を検討することがで改善する必要がある。
間接費(水道、光熱費など)を直接費に分配するとき同じことが言える。また、現場の状況を担当者が観察するだけで、新しいトイレの設置のとき改善できる。

会社でも問題が発生したとき、本部だけなく現場の状況で経営を判断することの重要性がわかる。

バスの中ではガイドさん上、下のまぶたが握手している人が多いと喚起をうなだしている。ガイドさんの説明は面白い個所もあるが、対話のない一方的な話に終始している。全体の雰囲気をもりあげるには双方向の話でしないとうまくいかなことがこの現象でわかる

会社の会議でトップが一方的にいい話をしても、社員はうわの空とはこのことかとこんな場所で考えさせられる。観光地につくと全員で記念写真をとる。この写真は希望者にあとで有料で販売していた。
これも収益対策の1つである。デジカメ、デジカメ付携帯電話などほとんど人が持参している。

時代感覚ではこの方式は参加者に時間を無駄にしている。会社でも会議のとき議事録をメモして、それを清書して回覧している。ノートパソコンで直接議事を入力して、その文書をグループウエアなどに移動させれば、直ちに回覧できる。弊社も反省、反省!

ホテルではお客さんが入り口に入ってきたとき、カメラマンが写真をとりあとで販売していた。これも時代からして古い方法のようだ。
観光地と旅行会社、空航会社、バス会社のタイアップで驚くような価格で運営している

お客様とソフト会社は開発費用を人がどれだけ開発期間の日数で費用を計算しているが。開発費用は単純に人と開発日数の掛け算ではなく最低の基本価格と追加価格はお客様とソフト会社が運用して在庫の削減、事務作業の軽減、製品原価の削減などの効果で決めることも選択肢の1つである。

そうするとソフト会社とお客様はソフト開発で運用まで問題の解決ため、今以上に真剣な工夫、知恵をひねりお客様が納得のいくシステムとなる。

■ 企業の盛降は教育から
弊社の近所にボートビアができた。ボートビアは競艇の券売場である。
その近くを自転車で通ることがある。その近辺では交差点や数メーターしかない横断歩道でも、係員が手には交通規制をするため先端が赤色の棒をもって、自動車、歩行者を誘導している。

係員はいたるところで目にはいる。ボートビアの競艇での収益金を失業対策として行っていることがわかる。全国でもこのような方法での失業対策がされていることは直ぐに想像できる。

一部の横断歩道では必要があるとおもわれるが、幅が数メーターしかない横断歩道でも人が配置されている。その仕事をしている係員を観察すると若い人も見かける。

そのような人が仕事の都合で他の職種につくとき、はたして今している仕事がすこしでも役立つのかと変な心配をしてしまう。

ボートビアの競艇での収益金を失業対策として有効の活用することが国、地方の民力を上げることになる。例えば、その人に職業訓練などの費用にあてがえれば、今より充実した職種につく可能性がでてくる。

日本はGDPではアメリカについで2位であるが、世界経済フォーラム(WEF)の世界競争力ランキングでは2001年では21位2002年13位である。経営開発国際研究所(IMD)では30位である。

大多数の学生が大学へ進学する国になりながら、どこか矛盾した、無駄な教育がされているのではと思ってしまう。

日本と対照的な国がある。人口では約560万人と小国のフィンランドである。フィンランドはWEFの世界競争力ランキングで2001年に1位、2002年には2位である。IMDは2位である。
その成長を支えたのは技術開発と教育投資と言われている。

90年代には日本と同じようにバブルが崩壊して、金融危機に直面した。失業率は20%にもなった。日本がそのよう失業率になれば、暴動が起きないともかぎらない。その危機の最中でも教育予算を削減しないで、小学校にパソコンを導入していった。その政策からかフィンランド人のLinus.B.Torvaidsがヘルシンキ大学の学生時代にLinuxを開発した。

LinuxはオープンソースのPC用でネットワークOSである。
その後、全世界でボランティアとして優秀なエンジニアがインターネットを使用してLinuxの開発、改良に参加している。今までのよな商業ベースでない新しい開発体制で作られるLinuxはマイクロソフト社に脅威となっている。

また、国がそのような政策を押し進めているためか、携帯電話では世界一の会社「ノキア」が誕生した。

それに引き換え、日本では学生の理数科離れが叫ばれている。分数の計算ができない大学生がいるとのこと。
21世紀の高度情報化社会は高等教育の差が国力の差につながる時代だといわれている。日本が国際競争力をつけるためには技術開発の戦略的な政策が必要である。その基礎となる教育などにとれだけ投資ができるかが問われる。

企業でも国と同じように、社員の教育にとれだけ力を注げるかが企業の衰退か隆盛が決まる。経営の改善の1つの道具であるパソコンを全員が使いこなせることも企業の成長の影響している。
トップ陣が人材活用に情熱をかたむけて、パソコンを活用して経営に役立てるかは、情報活用の教育にどれだけ投資できるにかかている。

■ 部下のやる気はトップ次第
人が仕事をする上でその人の力量は能力、スキルで決まるわけではない。それ以上にやる気を持っていることである。今年の阪神タイガースの選手の活躍のように。

やる気にさせる要因にモチベーションとコミットメントがある。モチベーションは比較的短期的なやる気をおこさせる動機づけである。
コミットメントは長期的なやる気の維持行い、目標を達成するためにいろいろな方法、工夫をする。
このモチベーションとコミットメントをうまく組み合わせることで、やる気を持った人材が多いほど、低成長時代に生き延びる強い会社である。

日産のカルロス・ゴーン社長はトップレベルに対してコミットメントをとりいれて、倒産の噂があった日産を強い会社にした。

そこで、おもしろい事例があったので紹介する。あるお客様のところでパソコンの使用上で問題点があり訪問した。問題点を解決して、その後雑談をしていたら、表計算ソフトのエクセルの素晴らしさの話になった。

そこでは数年前まで商品別地域別の月別の売上報告を電卓で計算していた。それをエクセルで行い、最後には月別から年合計を計算するのに、串刺しの方法ですると、いとも簡単にできるという話になった。
以前、この報告書を作成するのに1ヶ月ほどかかったが、現在では1日で十分である。だだし、上司には3日かかると言っている。
それは1日でできると言って、その日に緊急な仕事が入り、1日でできなかったとき、上司に叱責されるので3日でできると伝えている。と内緒話を聞かせてもらった。

このようなことはどこの会社でも、組織のなかで違ったかたちで存在している。はずかしい話であるが、弊社でもこのようなことがあった。

得意先を訪問したとき、Aさんに案件を渡したが、回答がいっこうにないとのことで、どうなっているのかと、きつく叱られたことがあった。

Aさんはこの案件は自分1人で解決しようと努力し、思案していた。
そのうち日が経過して、いまさらこの案件を上司に報告したとしても、この案件の処置で怒られることを恐れて黙っていた。

部下からどのような問題でも報告があると、トップはモチベーションの機会として、その報告について感謝の気持ちを伝える習慣を持つべきである。

経済同友会の代表幹事北城恪太郎氏は日本IBMの社長時代、部下に対して怒らない方針と、同時にコミットメント制度も採用した経営をしてこられたそうだ。
情報を報告して怒られることで、部下は次回から会社や、自分に都合の悪い情報は伝えなくなる危険がある。

北城氏が日本IBMの社長の就任した1993年は、汎用機からパソコンLANへのダウンサイジングと騒がれていた。この年日本IBMすら赤字を出した。その後、社員を怒らない主義を通して日本IBMをすばらしい会社に成長させた。

組織を活性化のするためコミュニケーションの促進として、グループウエアを導入しているが、本来の効果が出ていないときがある。

社員は社長のコメントは読み流すだけ、部下の情報は会社や自分の都合のいい情報だけとになりやすい。
どのような情報にもトップは理解を示し、気持ちのこもったメッセージを伝えることがモチベーションを高める一つである。

■ 仕事は対等な関係で
組織をうまく動かす要素に目的、分業、コミュニケーション、協働、意欲のしかけ、組織能力がある。その要素の一つであるコミュニケーション能力が足りないため、相手との関係がうまくいかないことがある。

例えば、医師と患者の関係では、病気を治してもらいたいため、医師のほうに優位性があるような気がする。医師に対して自分の症状を十分に説明することができず、医師の態度や言動が不快で話す気がしなかったりがする。

現在では、医師と患者が対等になりつつあるため、医療ミスがオープンになってきた。以前は医療ミスに疑問を持ちながらも患者はあきらめていた。いい医師は患者の症状だけではなく、患者の家庭環境も考慮して判断する。

最近、大学の医学部では学生に患者とのコミュニケーション教育を力説しているらしい。例えば、診察前に、「お待ちになったでしょ」「今日はどうなさいました?」等一言かけることで患者の緊張をとぎほぐす。

朝日新聞の記事で西アフリカの小国シエラレオネ共和国において、国境なき医師団として参加した山本さんの体験記が掲載されていた。
山本医師は医療活動する上で相手の固有の文化を尊重し、現代医学の知恵を生かそうと努力した。
患者の家庭に飛び込み現地語を習って、診察の時はしゃがんで患者
と同じ目の高さで話した。

その医師が任期を終えて帰国するとき、現地のひとは「彼は我々の言葉や風習を覚え、あくまで対等の立場で働き、意見を交わした」と最高の感謝の言葉を贈った。

IT関係でも、お客様とベンダーとの関係が対等でないようなときがある。お客様は安心感のためベンダーを選ぶとき、大手のコピューターメーカーなどを選択する傾向がある。

大手と取引をすると、営業費用などのコスト管理から、システムの完成時にシステムの範囲が少しでもオーバーしていると、見積以外の料金を請求されて払う傾向がある。

これは相手が大手であるので、契約の範囲が不明確であってもしかたがないとあきらめる。また、契約のとき、システム範囲を見積するとき正確には規定できない場合がよくある。

これは医師と患者の立場とよく似ている。逆に、システムを請負っているベンダーが中小企業では、お客様は対等な関係になり、このケースは契約以外でも無償でシステムの追加をおこなっていることが多い。

ただし、優秀なSE(システムエンジニア)は責任分担を明確にして、無償、有償を納得させることができる。中小企業がシステム構築においてIT会社を選択をするとき、会社の大小ではなく、その会社の同じ目線で話しができるSEがいる会社を選択するほうが得策である。

■ 一流選手の行動
今年の野球は日本よりアメリカのメジャーリーグに興味をそそがれる。NHKがニュース番組の最後に必ずイチロー、松井、野茂選手などの動向をながしている。野球に関心ない人でも否応なしに目に飛こんでくる。

日本人は世界的なスポーツであるサッカーより、野球にますます関心を持つようだ。
日本の国技である相撲のように、定期的にしきり直しをするスポーツを好む傾向にあるのかもしれない。

野茂選手が1995年、勇敢にメジャーリーグに挑戦して評価を得てから徐々に投手がチャレンジするようになってきた。
その後メジャーで野茂選手はノーヒット、ノーランを2回、通算100勝を成し遂げた。日本でも100勝することが出来れば一流投手である。

野茂選手は日本人として、超人的な記録を達成したことになる。
メジャーリーグへの開拓者として、日本の球史に残る選手になるだろう。

昨年、巨人の松井選手がFA宣言をしてメジャーリーグに挑戦した。
阪神ファンのである私でも、昨年以上に松井選手に関心を持つようになった。

松井選手の動向が新聞、テレビで頻繁に報道されると、その行動、言葉に興味をいだくようになった。注目した言葉に「メジャーリーグに挑戦して良かった。」「後悔したくなかった。」がある。松井選手は巨人時代どんなに遅く帰ってきても寮で素振りをしていたそうだ。そのため畳がぼろぼろになっていた。

素質はあるが、ただ素質にたよるだけで努力しないで、埋もれていった選手が沢山いる。

ゴルフでも1996年のマスターズで歴史に残る最大の逆転劇があった。イギリスのニック・ファルドとグレッグ・ノーマンの戦いである。最終日の最終組、首位のノーマンと6打差で追うファルドが最後には5打差をつけて3度目のマスターズ優勝を果たした。

優勝会見で、ファルドは「どんな苦しくても、練習をして挑戦を続ければ、神様がプレゼントをくれるんだよ」と言った。
南アフリカの有名なゲーリー・プレーヤーは「運のいいのは練習をしたやつだけさ」とよく言っていたそうだ。

また、天才のタイガー・ウッズですら才能に満足しないで、印象的な言葉を述べている。「スウイングのとき身体がさきに回転して、クラブヘッドが遅れる。これさえ修正できれば思いどうりの球が打てる。でも、この欠点を愛している。この欠点が練習に駆り立てる。」

IT分野でも、理論ばかり先行して、面倒だからと現場体験をしたがらないSE(システムエンジニア)が構築したシステムは、いざ運用になると、問題を起こしやすい。

例えば、顧客管理で、クレーム、要望欄にお客様のメッセージを書き込んで、商品の改善のためのシステムを構築をして運用した際に、お客様からのクレーム、要望などの入力がされなくて、手書きの顧客台帳に戻っているときがある。
その原因は入力欄の桁数が足らないとか、入力するとき漢字変換などで、煩雑のため入力がしずらくなっている。

担当者が思いどおりに入力できるかどうかを現場で検証しないで、机上でのみ設計して構築している。そうであるなら、要望などパターン化できるなら登録して選択入力できるようにする。会計ソフトの摘要入力と同じように。

一流のSEはお客様からのきびしい要求にミスを怖れず、自分が成長する糧と心得て、果敢に挑戦していく。
そのようなSEはお客様の要求に対して費用効果を計算して、できること、できないことを明確に説明できる。